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コムスンの行方

 コムスンが介護事業から撤退するって言うから、ニチイ学館やベネッセなんかの株価が急騰したですよ。当然その分はコムスンの親会社、グットウィル・グループの株価が下がったですが、そんな矢先、コムスンは厚労省の新規指定禁止措置に対抗して日本シルバーサービスに全事業を譲渡するって言い出したですよ。虚偽申請で事業所指定を不正に取得していたとしても、実行犯が別の会社にすり替わったらそれで済むですか。報道では撤退だったけど、そりゃぁ業界最大手が簡単に撤退はできないですよ。それにしても、虚偽申請やってのけるくらいだからなんでもありですね。
 もっとも厚労省も量から質への業界変革を掲げる反面、いつもながらの業界引き締めを手順通りにやってるですから、どこか狐と狸の化かし合いみたいな処もあるですよ。どのみち利用者に対するサービス確保が至上命題だから、お役人にしてみればコムスンを葬った分だけ他の業者に利権を分配できるなんかの利権も皮算用したんじゃないですか。
 実質的に影響が出るのは来年の4月以降だし6万人って言われる利用者が介護難民化するかって言えば、ヘルパーさんの数も利用者の数も絶対数が変わる訳じゃないし、行政は他の事業者への移行を策略する、コムスンはグループ内の別会社に引き継ぐ謀略を図るって言うだけの構図だからきっと変わらないですよ。介護の現場での人手不足についても今ままで通りか、それ以上で、コムスンの撤退の可否よりも業界全体の社会的地位向上の方がもっともっと望まれてるです。
 厚労省の量から質へって言うのは、介護現場のサービスの話ではなくって保険請求の話だったり、事業者指定申請の話だったりするかもですね。なるほど、確かにその方向には向いてるですよ。お医者さんに厚かったりするですから。医療と薬事は厚労省管轄のドル箱だったですからね。

atsu-papaの投稿(10:01:00-2007-06-07) - カテゴリ: Main

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