atsu-papa

2007-12-20

停滞内閣

　1日待たせておいて政府が出した政治決断については不可解な話ばかりがつきまとったですね。桝添厚労大臣が政治決断を「1日だけ待って！」って言う物だから、超法規的に対応するのかなって思ったのは原告団だけじゃないですよ。被害者の一律救済については和解条件の第一条件だって事も明らかだったわけだから至極当然の話だったですが、結局「司法判断の範囲を逸脱しない」事を楯に逃げを打ったですよ。役人はどんなことをしても責任の範囲に期間を設けたくって、それ以外は30億円の基金をくれてやるからその中で山分けしなさい。責任は認めないけどお金の使途については片目をつぶりますってな感じの無礼千万の解答をしたですよ。実際、記者会見をした桝添厚生労働大臣が一番歯切れの悪さを体感してたですね。結局官僚に推しきられたのか、官僚に脅かされてびびっちゃった福田首相に言い負かされたのか。東京地裁の判断を楯にして国の責任を最小限で済まそうとこさくな手に出たですよ。
　大阪高裁の和解骨子案にしても読み取り方ではどうにでも読み取れる玉虫色の部分があるですよ。役人だったら都合がよいようにしか取らないですから、線引きのない一律救済について協議は端からする気はなかったですよ。そこで1日引き延ばすなんて事するからよけいに悪いです。
　町村官房長官の「司法判断」は都合がよい部分だったですが、この人が出てくるとなんでも停滞するですね。独立行政法人改革でも渡辺喜美行革担当相が走り回っても後から後から水をかけて回るです。そういえば福田首相は小泉首相の時に官房長官を務めてて先走りしがちな首相のコメントにブレーキばっかり架けてたですよ。今はブレーキばっかりの首相にブレーキかける官房長官でおまけに官僚の言いなりと来たから停滞する以外には何も起きないです。唯一停滞しなかったのがまき散らし予算だけだったです。

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