atsu-papa

2008-03-17

円高の実感

　円高がますます進むですよ。サブプライムローンに端を発したドル安のおかげで、少なからず見た目には円が高くなって輸出企業で稼いでる日本は大変だって事になってるです。なるほど、TOYOTA、Panasonic、ソニーやHONDAも車や家電品を輸出して稼いでいるし、それらの会社が各製造拠点周辺で下請けの中小企業に発注をしてるっていう発想だろうけれど、円の相対的な価値はむしろずっと円安にシフトしてるです。その点では今の円高は輸入原価の高騰分を吸収するくらいまでは許容範囲かも知れないですよ。最大の心配を揚げれば同時株安から世界的な同時不況に成りはしないかって言う話ですよ。
　PAPAは1985年9月22日のプラザ合意の後の1年間でドル円レートが235円から120円台になったのをかなり鮮明に覚えてるです。どちらかと言えば当時は前川レポートが説いた「内需拡大と市場開放」政策の基でいささか浮かれてたですが、後のバブル経済のベースになったですよ。
　米国の経済動向が一層混沌としてる中での今の円高とは一緒にできないですが、少なくとも米国の場合は何も間接金融だけが金融ではないところですから、サブプライムローンで業績が大悪化した銀行ばかりが金融機関ではないです。言ってみれば日本みたいに銀行が破綻したらそのまま産業が破綻する、家計も破綻する訳ではないって事ですよ。
　米国に依存し続けてきた日本のことですから今更足並みを乱す訳にはいかないというのもあるのでしょうが、この際金利を少し正常化する方向で円高基調を維持して原材料の確保の安定化を図って、食糧自給率の是正を軸にしたバイオ技術を初めとした農業の高度化、水産品の生産性向上なんかにお金をかけるです。
　色んな点で大きな価値はあるですが、次にいつ連れてってもらえるか判らない「希望」とかにお金をかけるよりも回収という意味ではこっちの方がパフォーマンス高いです。それに、宇宙開発は大半は軍事の方に目が向いてるですから。
　米国に見限られてもアジア市場があるですよ。むしろ本来の意味での大東亜共栄圏を創造して行くです。
　手元にお金がないと、これくらいの太平楽な創造が広がるです。FXでの損失も出ないです。
　でも、この機に海外旅行に･･･なんていう話も全くないですよ。

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