atsu-papa

2008-03-22

議論以前のていたらく

　揮発油税の暫定税率維持を盛り込んだ租税特別措置法改正案はいよいよどつぼにはまりそうですよ。
　一時は両院議長斡旋があったですが河野洋平衆院議長も未だに野党４党の幹事長との調整を図ってるですし、江田五月参院議長にしても後味の良くない修正協議での決着をしたんでは顔が立たないです。元々、国会の場で誰それの顔が立つとか立たないとか言う力学があることがおかしいですが、根拠のない暫定税率維持に固執する与党の傲慢な論法は百歩譲っても、よしんば千歩譲っても着陸地点が見えない話だって事は与党議員でもわかってるわけですから結局は時間切れして在庫を抱えた油の販売業者と消費者との間での大混乱が起きるです。
　PAPAは建設業に長くいたですから免税業者として免税証を使わせて貰ってたですが、これって軽油引取税を現場内でしか動かない建設機械分について免税しましょうって言うことでしたよ。この軽油引取税については販売の段階で課税されるですから4月1日から対処できるですが、揮発油税は蔵出し税で、メーカーが出荷した段階で課税されてるです。在庫がある間は早々簡単に税金分の値下げをするというわけにもいかないですよ。
　そんな事態なのに福田康夫首相は町村信孝官房長官と「年度内成立に向けて全力で頑張ろう」なんて言ってるですよ。なんて脳天気なんでしょう。
　暫定税率維持と並ぶ道路特定財源に関する修正案にしたってとてもとても野党との合意は無理ですよ。何しろ野党の皆さんが何を考えてるのかがさっぱりわからない首相様ですから、PAPAでもわかる野党の主張なんかはなから聞く気もないです。
　多分与党は「年度内に一定の結論を得る」という衆参両院議長斡旋のことを楯に無理を押し通そうとするですか。
　おまけに民主党案をそのまま通そうかって言うような与党の議員もいるですよ。何のための議論の場ですかね。あきれてしまうです。

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