atsu-papa

2008-03-25

詭弁

　2006年に、親戚が捨ててあったトヨトミ製の石油ファンヒーターを拾ってきたんでそれを使った女性二名と子供五名が一酸化炭素中毒で亡くなったです。大変痛ましい事故で、心からお悔やみ申し上げるですが、その遺族が死亡した損害賠償としてメーカーに総額約8000万円を求める訴訟を起こしたのには驚いたです。
　何しろ北海道の話ですから、家屋の機密性も高いです。暖房器具も必須ですが、廃棄物を拾ってきて「事故が起きたのは危険性の周知や製品の回収を怠ったメーカーの責任だ」って言う訴訟を起こしたとなると、それは弁護士の横暴じゃないかって思うです。訴訟を起こしたご遺族も、事故に遭われた被害者の方にも良いことが起きないような気がするですよ。
　PL法は確かに消費者保護のために製造者責任を謳ってはいるですが、廃棄物になった後の話であれば、捨てた人と拾った人に責任があるんじゃないですか。
　確かにファンヒーターの不完全燃焼が原因とみられてるですが、廃棄物になった時にファンヒーターだった物に化けてるはずですよ。
　まるで屋根を踏み外した泥棒が家主に怪我の損害賠償を訴える米国の話とかわらないです。屋根の上に上って泥棒をはたらこうとしたことは棚に上げて、家主の管理責任を主張するのはどうも詭弁にしか思えないですよ。ただ、このご遺族が確信を持って訴訟を起こしたとすれば、多分、弁護士がたぶらかしてはいないかって思うです。裁判員制度がスタートしますよって言う時期ですが、専門家の弁護士がこんな事ばっかりやってるから、いっそう不安が増すのは当たり前ですよ。
　テレビ番組でもおもしろおかしく弁護士が詭弁を唱えて笑いをとっていることがあるですが、そんな発想を実社会に持ち込んでなんのてらいもないことにPAPAは驚いているです。

23:37:00 - atsu-papa - No comments

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