atsu-papa

2008-05-10

ばい菌の捨て方

　神戸大学にも掟破りの教授がいたですか。神戸大学の遺伝子組み換え実験安全委員会が院生、学生、OBなんかに聞き取り調査したら、その教授の指示で6年も前から遺伝子を組み換えた大腸菌の入った培養液を滅菌処理せずに排水口に捨てたり、寒天状の培地をごみ箱に捨てたりしてたって言うですよ。医学の世界では少々のことを気にしてたら仕事にならないのかも知れないですが、もし万一ですよ何がしかの環境への影響や犠牲が起きたらどうするんですかね。
　もちろん神戸大学は廃棄物に病原性はなく、下水に捨てても下水処理場で菌が死滅するし、一般ゴミとして廃棄された器具などは焼却処理されるから「環境に影響を与える状態ではない」って言ってるですが、遺伝子組み換えをやってるわけですから何が起こるかはわからんですよ。もちろん違法な処理ですからそれなりの処罰があるべきです。肝心なのは処罰がどうなるかって事より遺伝子組み換えした菌の培養液を実験室外の廊下に置いていたりしたその神経です。
　多分内部の人間でしょうが、医学研究科には匿名の電子メールで通報があったらしいです。それでも放たらかしにして来た大学の姿勢はどう取られるべきですかね。たまたま大事に至らない菌だっただけで、一つ間違えばさながらパニック映画並みの事が起きてもおかしくないですよ。
　結局、学長が「今後、研究室間の相互チェックなど適切な体制づくりに取り組みたい」って言うコメントを出してるですが、普通だったら新しい体制作りができるまで実験をすべて停止する位の取り組みがあってしかるべきです。
　PAPAは建設業に携わってたですが、事故が起きた現場で監督署の役人が口を開けばほぼそういう対応しかしないですが、文部科学省の場合はそんな事気にしないですかね。
　ましてや教授を処分するだけでお茶を濁すようじゃ、それこそばい菌なみの扱い方じゃないですか。
　最高学府の最高学府たる謙虚でかつ毅然とした対応をして欲しい物です。

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