atsu-papa

2012-07-04

LowCostCarieerの騒ぎ

　ジェットスタージャパンが就航したらマスコミがみんな大騒ぎしてるです。全日空系のピーチアビエーションの方が先行していたのですが、やっぱり破綻から国の資金入れてＶ字回復した日本航空系のLCCならではの騒がれようです。
　そもそも諸外国ではLCCはとっくに市民権を得ているのですよ。移動距離が大きければ大きいほど空路の需要が高まるのは当たり前で、そうなると公共交通機関としての航空会社が求められるです。
　要するにクルーズを目的にする舟券と渡船の舟券は当然価格も、装備も異なるです。渡船は利用者の利便性は勘案しても、快適性はさして追求しない物です。
　日本の鉄道では特急と言えばスピードが速くて、設備も充実していたのですが、いまＪＲが計画しているサザンクロスでは、移動の速度は問題ではなく豪華な装備で集客をはかっているのですよ。
　これまで日本航空が日本のフラッグシップで国土交通省も相応の便宜を図りながら、食い物にもしてきたですが、それが破綻したおかげで航空機が公共交通機関になろうとし始めたです。
　むしろこれまでFull Service Airしかなかったのは、日本では航空機は公共交通機関ではないと考えていたのではないですかね。PAPA自身、お金無い時は高速バス。ちょっと余裕があると、特急列車。贅沢な新幹線、ステイタスの航空機って言うイメージはあったです。
　もちろん沖縄に行く時に船と飛行機の比較なんかした事はないですが、北海道から鹿児島までだったら少なからずそういう認識だったです。
　高速道路も同様です。建設費を負担させるための通行料金であって、本四橋なんかその典型です。アメリカではフリーウェイが国土に張り巡らせてあって、決してFreeばかりではないですが、国を支える大きなソリューションになってるです。所が、日本の高速道路は造るコストを反映した通行料金ですから、生鮮品のコストにもすぐにはねっかえるですよ。つまり、高速道路を通ってきた野菜や魚は贅沢品であり、食べる時にステータスを感じなければならない国策にはめられているのです。
　ようやくLCCが市民権を得る事は進歩だとは思うですが、いまから人口がますます減って、経済規模もそれに並行するように縮小する日本で、結局ただの低価格航空会社ブームに終わらないよう、国土交通省もちゃんと考えなきゃぁです。民間の市場原理はそれなりに需要に応じて価格競争をうむですが、あんまりどっかだけに肩入れすると良からぬ結末になるですよ。

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