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定数削減の真意
「衆参両院の統合による一院制移行を目指す自民党有志の議員連盟」と言うのがあるですよ。衛藤征士郎元防衛庁長官が会長で小泉純一郎元首相も顧問に名を連ねているですよ。
この議連の総会で一院制を推し進めるって言ってるです。つまり2019年に今の衆議院議員、定数は480人と参議院議員、定数は242人の併せて722人を一院に統合して定数を500に削減して、選挙区は各都道府県単位の大選挙区にしましょうというのが彼らの錦の御旗です。
こうすると、小選挙区制から上がってくる300名は大きくシャッフルされるです。180人の比例代表制のかたがたもかなりの入れ替えになるですね。何より参議院議員のかたがたは一院制にするとこれまで6年に一回しか選挙してないですから、衆議院に比べたら顔のなじみが薄いですよ。ましてや比例代表から選出された96人はほぼ絶望的。Redbook行きです。
一見、定員削減で良さそうに見えるのですが、議員さんの選出の方法が大選挙区だけだと民意は十分に反映されないのではないかと考えられるし、今の自公連立みたいな名を取る為の選挙協力が行われると、過半数さえ抑えれば、かつての小泉さんがやった様に耳障りがよいだけの強行政治を、なんの抑止力もかけられずに実行する事ができるです。
現在のねじれ国会は、自由民主党にとっては運営が難しい故の問題現象なのかもしれないですが、それでも数に物を言わせて衆議院で再可決を強行する自民党のあり方の方が一層大きな問題である事を国民は気付いてしまったですよ。
議員定数についてはいろいろな議論が必要です。定数の見直しをするならば当然、1票の重さが同じくなる様にしなければですから、むしろ行政区で割るよりは経済区みたいな物で区切る事も必要かとは思うですね。何しろ立法府の代表を選ぶのです。行政区単位にと言う方がナンセンスなんじゃないですか。三権は分立です。
憲法も変えなきゃですね。第4章ががらりと変わる訳ですから当然そうなるですが、先の議連は定数削減を蓑にして9条の2項とか別の所を触ろうとしてるんじゃないですか。
99条では国会議員は憲法の尊重擁護の義務を負う事が規定され、改正についても95条で国民投票または国会の定める選挙の投票で過半数をとる必要があって、96条2項で現行憲法と一体をなす物として公布される事になってるです。
何でもかんでもきな臭く見えてしまうのはPAPAが疑り深くて疑心暗鬼になってる所為ですかね、それとも本当にきな臭いんでしょうかね。
atsu-papaの投稿(15:56:00-2009-01-17) -
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