atsu-papa

早くて便利の代償

 株券の電子化の話はTVのCMでよく眼にしてるですから知ってたですが、あれって再来年の1月からスタートするのに、未だに742億株、約30兆円がタンスの中に眠ってるらしいです。
 そういえば、未だにexcelのファイルをペーパーに出力して頂戴って言うおじさんがかなり入るですから、さもありなんといえばもっともな話。
 電子化の合理性、利便性の向上については全く異論がないですが、タンス株を反故にしてまで進めることにはいささかの抵抗を感じるですね。何しろ、売買の誤発注の傷をなめあうような業界ですから。
 30兆円の株式資産が紙くずになったら誰が喜ぶですかぁ?きっといつものように猶予期間の延長だとか、救済策をいろいろと出してくるんでしょうが、それだったら、最初っからそういうルールを決めるべきだと思うですよ。少なくとも、事前に想定された事なんだから、その中で計画を立案して粛々と進めるのが日本的だと思うですが、いかがでしょう。
 いろんな仕組みを作るときによくよく吟味して、じっくりと計画を立案して粛々と進める日本的なスタイルが、どうも世の中のスピード化に押されてしまって崩壊しつつあるです。その結果、後手後手の善後策を慌ててしつらえて、極端な場合は本末転倒に至ることも少なくないように思うです。
 何が日本的で、何がそうではないのかを言及しろって言われても難しいですが、いわゆる、スタイル、姿勢です。世の中が行き当たりばったりになって、俄仕込みの政策に終始するようになってしまうと、必ず不幸な境遇が生じるですが、そこに気が回らないほどスピードを追求してどこへ行くのでしょう。これって、証券だけの話ではなくって、何事にも通じてるですよ。
 慌ただしい時代だからこそ気配り、配慮が必要だと思うですよ。

atsu-papaの投稿(11:22:19-2007-05-07) - カテゴリ: Main

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