atsu-papa

危ないうちでの小槌

 珍しく菅総理大臣がまともな決断をしたというのに、中部電力の取締役会の方が二の足を踏んでるですから、困った物です。夏場の電力供給不足を解消するためならば、何万人かの犠牲者が出たとしても、それは「不測の事態」で責任の範疇にはないと言う態度です。
 浜岡原子力発電所はよしんば地震ではなかったにせよなにがしかの事故がおきれば放射能で首都圏を覆う事態を招く施設なのです。たまたま地震も来そうだし、テロも起きそうだしって言う事態ですが、今まで「安全」の一言で全てを不問にしてきた原発じじい達は、今更不測の事態は起きて貰っては困るのだろうけれど、起きたらどうするとは考えてもくれないです。
 おまけに水野明久社長の記者会見まで中止です。つまりは中部電力は政府も国民も蚊帳の外に置いて、自分たちの保身に走っている訳です。
 こんな輩が国の金、国民の血税をむさぼるように食ってきたのですよ。酒飲むのをいかんとは言わないですが、社用で高い店に行ってる事を避難所で指摘された清水正孝社長なんか、ぐうの音もでなかったです。公共企業の社長さん達は果たして何の責任を背負っているのでしょうか。所詮株式会社ですから、株主ですか。
 被災地に出向いてボランティアやってる中小企業の社長は山のようにいるですが、どっちがリーダーに相応しいのでしょう。
 原子力利用の政策は間違いなく米国からの押しつけを、自由民主党をはじめとした利権に目がない政治屋さん達がこれ幸いに、官民挙げて築き上げてきた物です。1980年代にピークを過ぎたですが、あの頃のよき時代を忘れられない愚か者の残党が未だに柳の下のドジョウを狙っているですよ。
 今更、原発全廃は言えた義理ではないのですよ。我々も少なからずその恩恵にはあずかってきたです。低コストだと騙されながら、それでも電気の安定供給や地方への交付金やいろんな面で、その恩恵にはあずかってきたです。原発の場合、廃炉後も処理しなければならない物がたくさんあって、そんな当然のコストには予算も予定も組まれていない。電気屋さんの彼らは、余分にかかるコストは自分たちの取り分の目減りどころではない事を知っているのですよ。
 人の命や国家の将来よりも自分たちの取り分なのです。そうでなければ、説明をできるです。説明をしようとするのですよ。
 せっかく菅さんが珍しくまともな事言ったのです。もはや高コスト、高リスクの原発を打ち出の小槌にし続けるのは止めましょうよ。

atsu-papaの投稿(16:35:11-2011-05-07) - カテゴリ: 時事に思うこと

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