atsu-papa

　小鯵がうまいですね。南蛮漬けにするにはちょいと大きめの小鯵を頂戴したので早速ワタ抜いて二度揚げしたですよ。多分、二度揚げしても骨まで柔らかくなるには甘酢に二日くらい漬けておかないといけないくらいの大きさです。
　不覚にも味醂を切らしてたですから、雑穀酢に酒を加えてお砂糖足して炊いたものに薄口醤油と塩も加えて、種を抜いた鷹の爪の刻み足すです。一日おいてから刻みネギをかけてもう一日冷蔵庫でおくですが、これが待ち長い。
　子供の時から南蛮漬けと言えば母親が小鯛を揚げてくれるそばから取って喰ってよく怒られたですよ。南蛮漬けまでたどり着くのは数匹になるです。ほとんどレモンかけて塩振ってちょっと硬めの骨を噛み噛み食べてしまう。
　それから、酢豚の具にするために竜田揚げした豚肉、あれも怒られるまで喰ったですね。確かにタマネギ・ピーマンを炒めて片栗と甘酢醤油で絡めた方がおいしいのは判ってるですが、待てないですよ。
　このクソ暑い中で揚げものすると、いっそう暑いしお部屋の中もずるずるするですが、やっぱりうまいものはうまい。
　たくさん頂戴したので大きな方から四匹は揚げてるそばから食っちゃったですが、幸せはここにあるですよ。後は、鯖も食いたいですね。みんなアニサキス怖がるけどゴマサバが最高です。それに、ゴマサバの時にはもう一つ余禄があるですよ。三枚におろして皮を剥くときに少し包丁を起こして皮の方に身が残るようにするです。これに薄く塩して炙るですよ。こんがりと炙ってそこにレモン醤油。ビールがいけるです。夏は只でさえビールがいけると言うのにです。拍車がかかって、冷蔵庫が空になるですよ。