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共有空間〜Shared Space〜

 ドイツ西部の町、ボームテで交通の安全性を高める策として、繁華街の信号や停止標識を取り払うことを決めんだって。なんじゃそりゃ?とも思うですが、実際に町中を運転してて、右折禁止の右折、Uターン禁止のUターン、毎日数回は目に数ですし、歩道上の駐車やら横断者無視の交通状況はもはや当たり前の日本に比べたら、考え方としてはむしろ進んでいるのかもですよ。実際にこのボームテの町の中心部では、9月12日から全ての信号・標識をなくして交通事故を減らし、歩行者が歩きやすい環境を実現するんだって。
 これはオランダ人の交通専門家ハンス・モンデルマン氏が考案した「Shared Space(共有空間)」っていうものにに基づくものらしくって、交通安全の向上目的で標識を取り払うという考え方は欧州連合の支持も得たらしい。日本のお役所の考え方と全く逆ですね。PAPAの地元の福岡は点滅信号発祥の地でとにかく標識を全部見るのが不可能なくらい標識信号が多いですよ。たくさん標識信号つけないとOBの皆さんの食い扶持が減るかもしれないからそれはそれでまた違った意味もあるですが、このボームテの発想もその逆の意味ですごいです。結局、信号などを取り外す費用に約1億8800万円もかけるんだって。その半分をEUが負担するのは、まぁ、おまけだとしても、はずすのにもお金かかるですよ。どっちにしてもお金かかるのには変わりないですが、日本も、これ以上標識の付けようがなくなったら今度ははずす方でお金かけ始めるですかね。
 その前に、運転マナーの向上をもっと図らなくっちゃ共有どころか占有する奴ばっかになっちゃうですね。

atsu-papaの投稿(15:43:00-2007-09-11) - カテゴリ: Main

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