atsu-papa

なだしおの教訓は・・・

 ついこの間これ見よがしに米国が発射したミサイルをハワイ沖から撃墜して見せたのがイージス艦「あたご」ですが、あんまり有頂天になっちゃって帰り際にとんでもないことをしちゃったですよ。千葉県房総半島沖で42kmで漁船の「清徳丸」をひいちゃったです。
 海難事故ですから人命救助が何より最優先ですが、残念ながら被害に遭われた吉清治夫さんと長男の哲大さんはまだ見つかっていないですよ。
 何しろ今回の事故もどうやら1988年に起きた潜水艦の「なだしお」と第3富士丸の事故に酷似してるです。違いと言えば港湾内か沖合かと言うくらいで、清徳丸にしてみれば左舷側から横っ腹にイージス艦がつっこんで来たんじゃひとたまりもないですよ。
 今回の事故では多分避行船にあたる「あたご」が保持船の「清徳丸」を見落としたままひいちゃったって言う状況のようです。
 PAPAも実は1級小型船舶操縦士免許を持っているです。確かに事故回避には避行船と保持船の判断が頼りですが、実際に海では小さな船は大きな船から逃げて廻るって言うのが実情で、今回のイージス艦にも多分見張りが立ってたとは思うですが、立ってるだけですよ。大きな船しか見張ってないですよ。漁船については走ってたですかね。もし操業中だったら漁船の方が優先されるべきですから完全に「あたご」が悪いです。
 前の「なだしお」の時にも話題に上がったですが、自衛隊の船は船足が速いのを良いことに避行船であっても速度を上げる等というのが平然と証言されてたですよ。まさか、今回もそんな話じゃないですか。
 PAPAは今回の事故で一番気にくわなかったのは嘘をつくことです。少なくとも石破防衛相が最初に国防部会で行った説明では清徳丸がスピードを上げて「あたご」の航路を横切ったって事にしてるです。誰がこのような話をねつ造したか、それともはなから現場が嘘をついていたのかは徹底的に糾明するべきだし、嘘報告を丸呑み鵜呑みにして平然と公表した石破防衛相は別の席に席替えです。明らかにエキスパートのふりをしていながら、もっとも大切な所を管理できていなかったです。
 普段はどうでも良いですよ。大切なのは緊急時です。緊急時に嘘八百を並べられるような部下からの評価なのですよ。自衛隊の組織がそうなのかも知れませんが、それだったら頭を全部すげ替えてでも報告だけは事実が伝わるようにするべきです。
 今の自衛隊は災害時には大変ありがたい存在で、PAPAは無くてはならんと思うですが、飛行機の管制しても給油ボランティアの給油量の報告してもきっとテキトーなんですかね。今回も大事な任務は果たしちゃったからまもなく湾内で漁船なんかが多くなる航路をどのように安全運行するかって事は二の次だったかもですよ。
 それならそれでもきちんと事実を報告して、綱紀粛正を図らないと同じような事故が次から次に起こってしまうですよ。

atsu-papaの投稿(23:21:00-2008-02-19) - カテゴリ: Main

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