atsu-papa

資本至上主義

 これまでもシャープの液晶は評価がたかったですが、何しろ自社商品への供給だけじゃ賄いきれないですから、売り先が問題になってたです。そこに来てようやくソニーが名乗りを上げて大型液晶パネルの合弁会社を設立することになったですよ。これまでは亀山工場だったですが、これからは堺になるですよ。
 ソニーにしてみればDVDで東芝をやっつけた勢いでテレビ市場でも競争力を高めたいって事で、これまでのサムソン電子に次いで新たなパートナーを得ることになったです。もちろんシャープにしても第10世代マザーガラスの液晶パネル工場に対する投資負担を緩和する意味でソニーとのタイアップは美味しいですよ。
 一方のPanasonicグループは松下電器産業が日立製作所とキヤノンとで提携して姫路に工場を作るですよ。
 確かに薄型テレビの需要拡大は世界的な傾向で、何も日本だけの話じゃないし、さらに価格競争とも相まって勝ち残り組が絞り込まれるです。
 だけど、PAPAは今の価格を見ててもよくも造れるものだと感心するですよ。薄いガラス板を造れば当然もろいです。厚さを初めとして、それなりの粘りがないと割れちゃうようなものを、大判で造って均質性を保つわけですから、それなりのお金かかるですが、それを価格競争しながら作り続けるですよ。
 それでも、きっといつかは液晶がガラス以外のもっとフレキシブルな材質に替わってあの大判液晶パネル競争は何だったのって話になりかねないです。物理的な大判ではなくって大判のように見えるものもあるかもです。
 三井と三菱が一緒になる時代ですからソニーとシャープが組んだってちっとも不思議じゃないです。TOYOTAと日産が組んだってビックリしないですが、世界のGM・TOYOTAを尻目にインドの空気動力自動車メーカー、タタ・モーターズが自動車市場を良いように操る時代が来ないとも限らないですよ。
 昔だったら資本力で市場が操作されたものですが、今は必ずしもそうではないですから、大きい者同士でつるんで市場を折檻しようとしたら、あれよあれよという間に話が翻る場合もあるです。

atsu-papaの投稿(23:59:00-2008-02-26) - カテゴリ: Main

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