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初の代理処罰

 9年も前になるですかね。静岡で当時女子高生の落合さんがブラジル人の運転する車にひき逃げされて亡くなったですよ。痛ましい事故なのですがこの犯人はブラジルに逃げ帰ったです。
 日本とブラジルの間では犯罪人引き渡し条約が締結されていないですから、これまでは逃げ帰ってしまえばブラジルの勝ちになっていたです。
 この事件では犯人は明らかに分かっていて、警察が2年前の3月に国際手配をかけてるです。検察庁でも、犯人のヒガキ・ミルトン・ノボル被告を昨年1月に過失致死罪などで起訴してるです。しかし、犯罪人引き渡し条約が無いばっかりに、犯人自身もやった事は認めてても日本の法律では裁けないですよ。何しろ本人がブラジルに帰って再度日本に来る気がなかったです。
 その犯人に対してようやくブラジルが国境の壁を越えた代理処罰に踏み切ったです。もちろん日本政府の要請を受けての事ですが、これまで逃げた者勝ちだった方がおかしいと言えばおかしいですが、それぞれの国権というのも犯すわけに行かないので非常にまどろっこしい話だったです。
 日本でも同じような話だったのがペルーのフジモリ元大統領を熊本にかくまっちゃった話。日本も似たような事をしてしまったです。この場合は政治犯で亡命さえささやかれていたですから、多少はデリケートではあるですが、ペルー政府側から見れば、ブラジルがブラジル人を守るのと何ら変わりない話ですよ。
 結局、今回初めて代理処罰で起訴された犯人は死亡ひき逃げ事件で禁固4年の有罪判決になったです。
 少なくともご親族にとっては泣き寝入りにならなかった初めてのケースな訳ですから、少しは気が晴れたのではないかと心中察し申し上げるです。
 それにしても犯罪被害者に対する救済が日本は本当に薄いと思うです。犯人が償うのが当然ではあるですが、そんな事はできそうでできない話です。国が国民を守るって言う話がきちんと成り立っていないんじゃないですか。
 それから、交通ルールや社会の常識をきちんと教える機会をもっと作らなきゃですね。もはや外国人、日本人にこだわった話ではないですよ。たとえ三役以上が全員外国出身力士になろうとも、日本のお作法をたたき込むべきだし、たとえまともな日本語使えない青少年達でも、彼らの持ってる思いをきちんと言葉で伝える道を開いてやらなきゃいかんのです。それが年寄りの仕事ですよ。
 こんな事考えるのは、きっと年をとったからですね。

atsu-papaの投稿(11:45:00-2008-11-24) - カテゴリ: Main

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