atsu-papa

投げ込み名刺

 晦日正月(みそかしょうがつ)になったです。一年の最初の月末って事で、今年も残すところ11ヶ月になったです。今月はめまぐるしく働いたひと月だったです。
 今日はとある用事で市役所に行ったですよ。財政課って言うセクションなんだけど「ようやく気づいたかぁ。」って言う掲示を見たです。「当課では名刺をお預かりしていません。」これってどういう意味かわかるですか?
 官庁の発注に関わるセクションの大半に名刺入れがおいてあるです。たとえば地方整備局なんぞに行くとあらゆる処に名刺入れがあって山ほど名刺が入れてある。市役所や大学の施設課なんかも同様ですよ。ここに営業マンが名刺を毎日のように放り込む。役所では手間暇掛けて、あるいはアルバイトを雇ってでもこの名刺をカウントするです。そんな馬鹿なって事が日常に行われてて指名競争入札と相成るわけで、最近は公募型といわれる入札も普及はしてきたけれどここで官製談合のスタートが切られてるって事。名刺を放り込みに来るアルバイトまでいるから、アルバイトが名刺放り込んでアルバイトが数える。これが指名の参考にされるなんて全くナンセンス。
 その前に指名願いって言うのを出すんだけれど、その時にも毎年の決算書やその他の資料から経営審査事項について審査を受ける。公の発注で途中で事業が行き詰まらないための仕組みなんだけど、それに基づいた書類の証明書を別途用意しろとか、不思議なことを言われるですよ。よしんば二重のチェックをしてても、途中でさじ投げるような業者はその程度の二重チェック簡単にくぐってしまう。要は手間暇掛けて金も掛けて実効性がきわめて薄い制度って事です。
 ちょっと良いのは名刺屋さんと放り込み屋、数え屋のアルバイトに雇用機会があることくらい。これも公金の無駄遣いです。っで、なんでそんな事するかって言うとそのセクションの役人が発注者責任を逃れるためですよ。公務員法では公務についての責任を負うことはないんだけど。
 市役所のカウンターの上の「当課では名刺をお預かりしていません。」の掲示みてそんなこと考えてたらようやく係の方が立ち上がってカウンターに来てくれたです。

atsu-papaの投稿(15:37:16-2007-01-31) - カテゴリ: Main

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