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ふるさと納税

 「ふるさと納税」が話題になってるですね。建前は都市部と地方の税収格差の是正案なんだけど、今のところ個人住民税の1割程度を出身地などに収めることができるものってことで、「など」って所が曖昧でよいですよ。
 そしたらなんですか、夕張が泣き泣きキャンペーンして全国の住民税かき集めたりできるですか?
 それとも出身地だけ?だったら、何を以て出身と言うですかね。住民票を移してなかったら、そこで幼い時期に過ごしても納税できなかったりするですか?
 今その争奪戦の対象となる個人の都道府県税および個人市町村民税は約8兆円もあるですよ。って事は1割だったら8000億円が懸賞にかかったようなもの、全国の都道府県や市町村がこぞってサービス向上を図って、イメージ向上をはかってみんな努力するですか、それとも暗黙の縛りやら圧力をかけるですか?下々の庶民に対して。
 どうあれ、人数の多いところはちょっと不利ですかね。普段がのうのうとして来た印象が強いですからね。
 中には「教育費などの補助は出身地の税金から出ており、卒業後に都市部にだけ納税をされることは損だ。」などときわめてさも恩を着せたような話をするところまであるですよ。
 でもですよ、公共サービスの受益者がその対価として居住する自治体に納税をするっていう観点からは「受益者負担の原則」に反するし、大都市でサービスの破綻が生じるかもしれんですね。それでも住民税ならば毎年見直しが可能ですから、そこそこの首長の創意工夫の創出や姿勢の是正をするための選挙に変わる「天罰」と考えるとおもしろいかもですよ。どっちにしても行政が内輪で取り合うだけで、納税者側からは今回のだまし増税の税率に照らし合わせて税をふんだくられることに代わりはないですよ。取り分が増えたから、その一部で行政ダービーしましょうかっていう風にも聞こえるですね。ちょうど1割近く増やしたわけですから、そこを順当に公表したらあからさまになるですからね。
 そこで『ふるさと』などと耳障りの良い言葉を使うのもまさに行政らしいですよ。そこで上がりが増えた行政は、「頂きっ!」分を徴税コストにまわすですね。
 どうも、「どうしたらうまいこと巻き上げられるか。」ばっかり考えてるのが今のお国やお上の所作なんでしょうね。

atsu-papaの投稿(23:18:00-2007-06-27) - カテゴリ: Main

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