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ドキュメンタリータッチのフィクション

 第82回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞をとった「ザ・コーヴ」が話題になっているですよ。違法な隠し撮りをした上に、別の映像を差し込んで作ったフィクション映画なのですが、地元の漁師さん達の名誉は著しく傷つけられたです。シーシェパード同様環境保護を楯に金儲けのためならば何でもする連中のやることですから、信憑性に欠けるのは言うまでもないですが、何しろ商用主義最優先の米国で、そのいかさま野郎どもにアカデミー賞までが手を貸すというのは、ますます下品です。
 そもそも、米国というのは産業のため銭儲けのためならば地球温暖化に対してさえ懐疑論を唱える国です。ご都合のために歪曲された屁理屈を札束握りしめて力説する国です。もちろん常識家もいるのはいるのですが、得てして銭儲けに目がくらんだ連中の方が光を浴びる国でもあるです。
 確かに古式捕鯨発祥の地である和歌山県太地町でイルカ漁をしていると言うだけでは話題性に欠けるですから、いかに残酷に知能高き友人であるイルカを漁っているかを、隠し撮りしでドキュメンタリータッチの資料映像も組み込んで作品にしたですが、この監督の違法行為は暴かれるべきですよ。
 捕まった途端に肉をばくばく食う菜食主義のシーシェパードメンバーと変わりないです。日本は戦後の食糧確保の中で鯨食の割合を増したですが、それでも保護のための検証をして、その調査の上で捕鯨を続けて、さらに鯨を食用も含めて無駄なく消費している日本と、ただ単に油を絞る目的で捕鯨をしてきた欧米諸国の捕鯨に対する認識が全く違うのはやむを得ないです。
 イルカがくるとその辺の魚を全部食ってしまうですが、そんなイルカが知能的だからと言う理由だけで漁民の生活を脅かす動物であることは明らかなのですよ。
 表現の自由はあるですから嘘っぱちでも作品と言われれば泣き寝入りするしかないですが、それと同じように地球温暖化は気のせいだって主張する輩の理屈と同じです。
 イルカの体内水銀濃度のデータはきっと米国のイルカのデータなんじゃないですか?環境破壊で突出する米国が批判の矛先を外して金儲けするためにはこんな映画作るしかないって言われると、結局、納得させられてしまうです。全くふざけた話ですよ。

atsu-papaの投稿(11:27:01-2010-03-09) - カテゴリ: 時事に思うこと

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