atsu-papa

奮起!注意力

 先々週はミシシッピ川にかかる橋が落ちてCNNがずっと報道してたですが、中国では5月に幹線道路の橋が落ちたあと、6月にも砂利運搬船が橋桁に衝突して崩落する事故があり先々日には完成間近の橋が320mにわたっておちてるです。日本も耐震強度不足マンションをいっぱい建ててるですからいえた義理じゃないですが、農薬付け野菜、鉛入りおもちゃに続いて中国は橋も危ないって事になるですね。
 何でも鼻から強度不足の指摘はあったようですが、PAPAが思うには建設業の場合強度基準の根拠が曖昧だってことが大きな問題だと思うです。施主にしてみれば少しでも安くって話ですが、当然同じくらい業者までが少しでも安い原価でって思うですよ。そこで登場するのが公共の利益をっ守るための基準というものです。もとより、官の方が安全率を高くとって民の方はコストを抑える傾向にあるです。それは財布の原資の確保の仕方によるところでしょうが、強度の面でも土木は動荷重、建築は静荷重で見るですよ。どっちがどうという評価ではなくって、根拠の部分が全く異なってる事がそもそも問題かもですよ。IAEAの査察を受け入れた柏崎刈羽原発なんかでも先の地震では想定を遥か超えた力がかかって被害が出ているですよ。基準は最低これ以上っていうミニマムラインを示すものですから。ある程度の安全率をかけているってことが手抜きしろって事にもなりかねないですよ。
 だからPAPAはこの手の崩落、倒壊があった場合は基準をクリアしているかどうかで責を問うというレベルではナンセンスだと思うですよ。つまり、強度確保のために鉄筋をたくさん入れれば良いかっていう問いには、コンクリートの骨材として以上の量の鉄筋を入れても、結局、施工上は逆にコンクリートがうまく鉄筋に巻かない結果になるから”ノー”だって思うです。基準にはかなっても現実的ではないって事ですね。
 危ないといえば昨日は韓国でも移動式遊園地の”ワールドカーニバル”のゴンドラが落っこちて直下のゴンドラに衝突、衝撃でドアが開いたゴンドラから5名が墜落する事故が起きているし、JR川崎駅ではサンダルはいた女性の左足親指をエスカレーターが切断するっていう事故も起きてるですよ。
 どちらも点検してから間もなくの事故ですが、本当に点検してたら防げてはいないですか?エスカレータの欠けた穴はそうそう簡単にできはしないし、ゴンドラに至ってはきちんと始業点検するだけで判ったんじゃないですか?
 定期点検は多分基準どおりの周期ですよ。それなりの点検も決められた通りにやっただろうと思うです。どうもこの手の災害はその基準で足りないところを人間が補おうとするか、そうしないかのところで作られているように思うですよ。
 そうしてみると先進国だ何だって言うけれど米日韓中どこにしても人間のする事って五十歩百歩ですね。痛い目にあいたくなきゃぁ、少なくとも自らの注意力が求められる。痛い目にあってから四の五のと文句をいい因縁を付けるのは、注意力が散漫で顎だけがたつ人の典型ですね。
 最近はもっと達人的な人もいるですね。痛い目にもあってないのに文句と因縁をつける人たち。それも素人の世界に当たり前のようにたくさんいるようになった。あの手の人種にだけはなりたくないですよ。

atsu-papaの投稿(14:38:00-2007-08-14) - カテゴリ: Main

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