atsu-papa

GCの駆け込み

 新井組が民事再生法の適用を受けて事実上倒産したですよ。
 この会社は兵庫県の会社なんだけど全国的にも手広くやってたですから、被害者のすそ野は広いです。負債総額が約450億円って言うですから社会的にも影響は大です。特に2002年12月に取引金融機関から多額の債務免除を受けて経営再建を図って他最中ですから金融債務ばかりじゃないことは推して知るべし。しかしそれでも民事再生手続きで生き残りを図ろうとするですから、かつてのゾンビゼネコンといわれてきた建設会社と体質的には一緒です。
 確かに官公庁工事も減少して、構造計算書偽装問題から確認申請が通らなくなって事業環境は厳しいですが、それならそれで事業体質をいち早く健全化する方向に転換しなきゃいけなかった。それを旧体然としたまま、裁判所の徳政令で膨れ上がった借財を下請けに押し付けようっていう魂胆はいかがなものでしょう。
 確かに、事業を継続することでその借財を埋めましょうって話ではあるですが、今の民事再生計画はますます厚かましい話が多いです。うっかりすると昔の和議の方がよほどまともですよ。
 きっとマンションデベロッパーの倒産やらで、被害者意識もあるのだと思うのですが、民事再生法の場合は経営者も継続できるし被害者意識のまま加害者になることを裁判所が手伝うわけですよ。
 中小企業の経営者なんかは私財投げ打ってもなかなか社会的に救済される道が少ないというのに、どうもこの業界の方々はあっさりと民事再生法適用で裁判所に駆け込むです。
 従業員の方々にも、取引先の方々にも言いようのない虚無感が漂うですよ。
 はたして民事再生手続きした会社がどれほど再生してるですか?むしろ軟着陸のための時間稼ぎにすぎないとしたら、裁判所の責任をだれが問うですか?管財人になる弁護士さんたちも、それこそいろいろいらっしゃるようだし、不幸な人の数は本当に少なくなるですかね。
 この手の話がまだまだ出てきそうな昨今ですよ。恐ろしい話です。

atsu-papaの投稿(20:05:00-2008-10-08) - カテゴリ: Main

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