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金融危機脱出の長編シナリオ

 東京株式市場がいきなり続落して9000円を割り込んだですよ。大阪証券取引所では日経平均先物の取引に対してサーキットブレーカーを発動したり、非常にあわただしいですが、下げ幅が一時的とはいえ1000円を超えると刺激あるですよ。
 要は米国株式市場が9000ドルを割ったですからそれに足並みを揃えちゃったって事で、金融不安と景気後退懸念が世界中に広がりつつあるって事です。さすがに8110円台は下げ止まりの感があるですからとりあえずこの辺から反発するでしょうが、いずれにせよG7でどの程度の協調政策が公になるか次第です。
 日本は月曜日に祭日が来てるですから、週明けのニューヨークなりロンドンの様子を見た後の動きになるですよ。何しろ、当の米国が何よりも選挙ムードで、おまけに終盤の誹謗中傷合戦の体をなして来てて、金融安定化法案に次ぐ政策にあてがないですよ。今から公的資金をつぎ込んでも証券化して世界中にばら撒いた不良債権を埋めるには至らないですし、選挙前だけに税金を使う話は遠慮気味にしか出ないです。そこから類推するに、直近は景気の後退に意識が過敏になってるEUの動き次第です。EUといってもドイツのメルケルもいるですからどんな動きになるかは不確定要素が多いです。事実ドイツでは不動産や金融の大手ヒポ・リアル・エステートの救済策が一旦決まった後に破談になってるです。
 今日一日はG7前の市場の意思表示の場って所じゃないですかね。早々顕在化しつつある不良債権を事前に穴埋めできるような資金は出ないですから、少なくとも米国は金融危機を脱するための中・長期的なシナリオだけでも描いておくべきです。浮かれてる場合じゃないですよ。

atsu-papaの投稿(12:02:00-2008-10-10) - カテゴリ: Main

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